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2013年2月21日 (木)

Death comes to Pemberley

昨年ジェイン・オースティンの「高慢と偏見」を読んだ後に見つけた、P.D. James による後日譚「Death comes to Pemberley」を読み終えました。

途中までは、「高慢と偏見」のその後が実に上手に語られていてすっごくおもしろかったhappy01 それぞれの登場人物も状況も、まさに原作の続きで全く違和感なく読めました。ほかの P.D. James 作品を知らないので何ともいえませんが、たぶん、本作では文体も変えているようで、一つのセンテンスは長いし、言葉の使い方も現代とはちょっと違うし、まさにジェイン・オースティン風。

で、冒頭で人が一人死ぬ事態が発生し、殺人事件と解釈されて、登場人物の一人が逮捕されて、裁判になり、有罪判決まで出るのですが。。。

なんと判決が出た直後に、真犯人(というか亡くなった人が死ぬに至った経緯を知っている人物)からの手紙が届き、事態は思わぬ方向へっっっ!

...って、ミステリーとしてはどうなのよ、これ???

探偵や警察が活躍する話ではないにしても、それまでの緊張が肩すかしを食らってしまったようで、読んでいてガクっと力が抜けました。いくらその時代、その物語背景としても、今まであまり登場していなかった人から手紙が届いて「実は...」というのはナシでしょう。

その後は、事情の解説があって、誰も悪人にならず、ハッピーエンドでおしまい。ちゃんちゃん。

...ってやっぱりミステリーじゃないcoldsweats01

かといって、原著のように恋愛や結婚がテーマの話でもない。

確かに原作の枠組みの中で話が進むのであれば、悪人もいないし、悲惨な事件もおきないのでしょうが、ミステリーとしても、非ミステリーとしても中途半端な印象を受けました。途中までがおもしろかっただけに、謎解き(?)から先がちょっと残念。

あ、そうそう、P.D. James は「女には向かない職業」を書いた人です。ちょっと昔の作品ではありますが、有名なので、ミステリーファンじゃなくてもタイトルを聞いたことある人が多いのでは? ちなみに、名探偵コナンの登場人物の一人、灰原哀ちゃんの偽名の元になった人物の一人は「女には向かない職業」の主人公ですよ〜(と阿笠博士が言ってた)coldsweats01

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