文化・芸術

2016年8月24日 (水)

臨書

書を学ぶ方法の一つに「臨書」というものがあります。過去の名人の書を手本にして書きながら学ぶ手法のことです。過去の名人には、古代中国の人や昔の日本の人がいます。

先日観に行った毎日書道展の会場の一角で臨書展が開催されていたのですが、これが素晴らしかったhappy01 書道展本展もすごかったんだけど、臨書展の作品のレベルはそれよりも更にすごかった。全品是芸術作品という感じ。こんなド素人のワタクシでもその卓越ぶりがわかり、感動のあまり漢文調になってしまうほどcoldsweats01

臨書というのは一文字を書いて終わりではなく、かなりの文字数を書いていくのですが、どこをとっても乱れがない。そして手本にそっくりなんだけど、単なる真似ではなく、その中に書家の息遣いや気迫が感じられて、手本を象った別物になってます。すごいの一言しか出てきません。いやあ感動しました。

本展もすごかったし臨書展もすごかった。来年も観に行かねばっ!


2016年8月16日 (火)

毎日書道展

7月末まで六本木の国立新美術館で開催されていた毎日書道展に行ってきました。

日本最大の書道展だけあって、国立新美術館の約半分を占める公募展示室を3階分使っての大規模な展示です。作品の数もすごいし、質もすごい。圧倒されましたcatface

たくさんあった作品の中でも印象に残ったのはこの2点。

毎日書道展1

この作品を遠くから見た時は、最初は絵画かと思ってしまいました。それも象形文字的に人を表したもので、跳びはねる動きとか、何かリオオリンピックをイメージしたのかと。。。ですが解説をみると、漢字を書いてる!?! しかも碑文のような古い文字。すごいなあ、ここまでクリエイティブにしてもいいんだ。

毎日書道展2

もう一つは、やはり遠くから見て絵に見えてしまったこの作品。

こちらは、なんと俳句が書いてあるのですよ。前半と後半の配置といい、空白の取り方といい、文字の大きさや詰め具合といい、文字だけでこんな表現ができるんだと驚かされました。

ほかにも素晴らしい作品が多く、書の表現の豊かさに心底感服いたしましたcatface

東京での展示の後は全国を巡回するそうなので、機会があれば是非!

2016年5月26日 (木)

5月のお題

5月のお習字のお題は「煙寺晩歸」の4文字。引き続き高青邱の詩から。

この4文字を半紙に書くと、「煙」の火偏の左側のハライと「晩」の右側のハネ、「寺」の横棒と「歸」の右側がどうにも重なってしまいます。最初の数回は重なったり、重なりを回避しようとしてバランスを崩したり、なかなか苦労しました。そのうちに、高さをちょっと変えたり、隙間にハネやハライを合わせたり、パズルのように調整してなんとか収まるようになったけれど、こういう時、ワタクシのように字が大きいタイプは大変。。。大きめの字をなんとか収めたところまではよかったけれど、名前のスペースがないとかね。やれやれcoldsweats01

字は相変わらずド下手なんだけど、よくよく見ると少しずつ横棒を弓なりに書けるようになってきているような? そして苦手としていたハネも失敗率がだいぶ低くなってきたような? 

横線の弓なりは実はすごく大事で、この微妙な湾曲があるだけで字がなんとなくかっこうよく見えるものなのです。特に 「一」とか「二」とか、シンプルな字ほどこの弓なりが大事。

でも毎回はきれいに決まらないんだよね~catface で、本来弓なりにすべきところが一直線の横棒になると、一気に小学生のお習字練習みたいになってしまう。この辺は今後の課題ということでcoldsweats01

2016年4月26日 (火)

4月のお題

お習字の4月のお題は「故人別時」の4文字。高青邱の詩の続きです。

この4文字の中で一番難しいのは「人」。2画なのに、シンプルな形なのに、なかなか形が決まりません。こういうシンプルな字が一番難しいんだよねcatface

字を書きながら季節の移ろいを感じる出来事がありました。

冬の間は乾燥していた半紙が、先月あたりから徐々に湿気を吸収し、少しずつ筆の滑りが変わってきました。もう最近では、冬の間と同じ墨のつけ方だとボタボタしてしまうくらい。これからどんどん湿度があがっていくので、筆に含ませる墨をこころもち少なめにしていきます。これが微調整なのでなかなか難しいんだけどねcoldsweats01

農作業でも季節の移ろいを感じるけれど、まさかお習字でも感じるようになるとは、始めたばかりの頃は思いもしませんでした。。その日の湿度や気温で紙の状態が変わり、それに応じて墨の濃さや量を微調整するなんて、なんて繊細な技芸であることか。ある意味、パソコン作業の対極だよね〜catface

なので、デジタル偏重の人こそやってみるとバランスが取れていいのかもよ!?!

2016年3月15日 (火)

3月のお題

お習字の3月のお題は「頻新年見」の4文字。

先月は分からなかった出典ですが、明代の高青邱(高啓)の詩ということがわかりました。こんな詩です。タイトルが長いcoldsweats02

高青邱

ふと見たらこの詩、「貪」で始まり「貧」で終わってます。何か辛いことがあった時期の作品なんでせうか。。。catface


2016年2月26日 (金)

2月のお題

お習字の2月のお題は「貪語酒寒」。

先月でお題の漢詩を全て書き終えたので、きっと新しい漢詩か碑文の一部なのですが出典は不明。

これは通常のお題なのですが、4月に昇段試験があるため、昇段を目指す人は今月から別のお題を書くようになりました。今回は今のところ大作を書く人はいないみたいだけど、段を受ける人はちらほら。すごいなーcatface

そういえば、よくよく考えると私も昇段試験を受けられるような??? こんなド下手ながらも、級は最上級まで上がってきてしまったもので。。。まったくもってお恥ずかしいcoldsweats01

しかし級が上がったと言っても、決して上達したからでも実力があるからでもなく、とりあえず地道に継続していただけの成りゆき昇級みたいなもの。はみ出さなくなったとか、重ならなくなったとか、字として認識できるとか、まだそんなレベルで、芸術性には遠く及びません。。。gawk

そういうわけなので、もう少し上達するまで昇段試験は遠慮しておこうかな、と思ってます。

その上、昇段試験となると、楷書と行書に加えて草書も書かねばならず、これはかなりの難問なのです。今まで草書はまったく書いていないので、ちょっとの練習でどうこうできるとは思えない〜 おまけに、どう見ても難しいshock うねうね書いているように見えて、実は勢いや掠れや形や書き順や、いろいろ気を配るべきところが多いみたい。

そういうわけなので、しばらくは地道に練習するとします。昇段試験については次回のタイミングで検討するつもりだけど、それは、それまでに多少なりとも上達しているかどうかにもよる。。。coldsweats01

2016年1月27日 (水)

1月のお題

お習字の1月のお題は「与白雲遊」の4文字。ただし「与」は旧字体の難しい方ね。

これにて昨年4月から続いていた「宿雲門寺閣」という漢詩の最後に到達しました。ふー、毎回なかなか難しかったあるよーcoldsweats02

今回のお題も、画数が多くて大きい字が多いので、以前の私だったら重なったりはみ出たり空中分解したりと字になっていなかったはず。しかし、なんとか紙に収まり、字としても読めるようになってきたような気が。。。もしかして、多少は上達しているのかなあ?

ここで更なる上達を目指すには、家でも練習した方がよいのですが、それがなかなか難しいgawk わかっちゃいるんだけど、そこまで熱心になれないというか、熱心になるためのモチベーションがないというか。こんな自称無職のワタクシですが、日々はそれなりに忙しく、習字練習は今のところ優先順位の下の方coldsweats01 優先順位を上げて取り組むには、何か期限があって目に見える目標を設定するいいんだけど、何かあるかなあ。。。ま、今年中に要検討ということでcoldsweats01

書家になりたいわけでも、書道展に出品したいわけでもないんだけど、どんな字であっても、自由にそこそこ書けるようになりたいなあ、、、と。まずは半紙で、ゆくゆくは掛け軸くらいの大きさに書けると更によし。。。とりあえずはその辺がゴールということで。

2015年10月13日 (火)

10月のお題

お習字教室の10月のお題は「雁紗窓宿」の四文字。ただし「窓」は旧字体の複雑な字の方です。孫逖の漢詩の後半に入りました。

9月のお題の4文字は、すべての字の画数が多く書くのが大変でしたが、それに比べると若干楽にはなりました。巧く書けるかどうかはまた別の問題なんだけどcoldsweats01

さて、10月は昇段試験に挑戦する人がいるので、教室は幾分賑やかです。大きな紙に書く人もいて、紙を選んだり筆を選んだり大変そう。たった4文字ですら4文字すべてが満足のいく出来映えにならないのに、20文字近くも書くなんて、ひたすらすごいと感心してます。たぶん20文字中18字はよい出来映えで、なおかつ全体としての流れも良しとならないと、きっと評価されないんでしょうね。大変だーcoldsweats02

ワタクシがその域に達する日は来るのでしょうか。。。catface

とりあえずは名前が「読める」字で書けるようになっただけでも進歩ということで、あとは地味に練習しよう。。。


2015年9月 7日 (月)

池坊展

日本橋三越で開催されている池坊展に行ってきました。

もともと「いけばな」というのは、室町時代に京都の六角堂のお坊さんが体系立てて形にしたもの。それを代々受け継いでいるのが池坊という流派です。他の流派は、すべてここから派生したと言っても過言ではありません。

確かに作品展を見ても、伝統を感じさせるものが多かった。

こちらの作品は敢えて伝統に則っていけた作品で、花器や構成がとても古風。古文書に出てくるいけばなの図そのものです。

伝統いけばな

あと、こちらはまさに立花。

立花

おそらく武士の時代に床の間に飾られたのはこういう作品なんじゃないかなと思います。ミニマルビューティですなcatface

ほかに、現代スタイルの作品もありましたが、どことなく楚々としたものが多い印象です。そしてかなり和風。たぶん花材の選び方や、空間を活かした構成や、花器(これが古風なものが多い)の組み合わせがそういう印象を抱かせるのでしょうねー。おもしろいです。

ちなみに、私が学んだ草月流は、顕著に前衛でcoldsweats01、生け花というよりも「自然素材を使った立体造形」という感じの作品が多く、こうした伝統いけばなとはかなり立ち位置が違います。おそらく、いけばなという芸術を通して目指すゴールが違ってる。

とてもおもしろかったです。そして大変勉強になりました。

あ、そういえば11月頃に草月展もあるはずだから行ってみなくちゃwink

2015年8月 6日 (木)

8月のお題

しばらくブログには書いていませんでしたが、お習字のお稽古は継続しています。なお、継続と上達は同意ではないので、そこは誤解しないようにcoldsweats01

で、8月のお題は、引き続き「宿雲門寺閣」という漢詩から。着々と進んで前半の最後に到達しました。

今回書くのは「幔五湖秋」の4文字。「五」以外は画数が多いし、横幅を取る字ばかりなので、紙にうまく収めることがまず最初の課題かな、とcoldsweats01  こればっかりは、練習するしかないのですよ。

その練習ですが、お習字の練習でもPDCAサイクルを回します。

PDCAというとなんかビジネスっぽいけど、実際はこんな感じで、たいしたことはありません。

Plan>字を見て、お手本を見て、どう書くかをイメージします。
Do>実際に字を書いてみます。
Check>書いたものとお手本を見比べます。
Action>次はここを短めにとか、払いを長くとか、対応すべき課題を見つけます。

これを繰り返して練習していくだけなんだけど、ポイントは、Actionでの課題を1回につき1か所に絞ること。直したい箇所はたくさんあるんだけど、全部に一度に対応するのは(多すぎて)無理。

それでも最初のうちは、欲張って何か所も改良しようとしたんだけど、そんなにたくさん修正箇所を覚えていられないし、注意も分散してしまう。なので、試行錯誤の末に、1枚に1か所と絞ってそこに注力した方がよいという結論に至りました。ちなみに、お仕事でPDCAサイクルを回す時も、アクションは数を絞った方が効果が上がると思うよん。

そうすると、理論的には、PDCAサイクルを何度も回すことで徐々に上達するはずなんだけど、実際はそうはいかないんだよね。。。coldsweats01

まず、こう直したいと思ってもその通りに筆が動かない。そのため、同じPDCAサイクルを何度も回すことになります。

しかも、、、

筆で字を書くのは、かなりの集中力を要します。そうなると、1回のお稽古で描ける限界数があるわけで、必然的にPDCAを回すサイクルにも限界があるgawk

そういうわけで、いまだにド下手ですcoldsweats01  ま、気長にいこう。。。

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